ソロリサイタル、《こうもり》無事終演いたしました!

気づけば師走、、、。全力で走り切った8月、9月、10月、11月が終わり、気づけば冬になっておりました。
ご報告が遅くなりましたが、10月27日にソロリサイタルが、11月26日と28日には二期会《こうもり》が無事に終演いたしました。
リサイタルは暖かいお客様に見守っていただきながら、私が選んだ、少しマニアックな曲を披露させていただきました!
アリアは歌わず、歌曲だけでしたし、最初はお客様に受け入れていただけるか、不安でしたが実際に本番をさせていただき、暖かい拍手をいただけた時に、この曲を選んでよかったなと思いました。
今回は「ワーグナー」という大きな存在を後世の作曲家たちはどのように捉えたのか、それがテーマでした。
偉大なワーグナーに憧れ、それに挑み、それを超えて自分らしい作曲にたどり着いた、ヴォルフ、ドビュッシー、そしてR・シュトラウスに敬意を持って演奏させていただきました。私が描きたかった「世界観」はおおむね出せたかなと思っております。

おかげさまで、『音楽の友』にレビューを書いていただけました。とても嬉しかったです。
これからも表現したい「世界観」を追い求めて行きたいと思います!
そして《こうもり》は全く違う世界でした!二期会研修所同期の皆さんと同じ組みになることができて、本当に楽しかったです。
私が演じたオルロフスキーは普通の設定とは全然違う設定でしたが、楽しんで演奏することができました。
特に28日最終日は合唱の皆さんもとても楽しそうで、舞台上で盛り上がることが出来ました。(まるで本当の飲み会のように)

日生劇場に出演するのは、初めてだと思っていましたが、実は子役時代に出演していたらしく(母から聞きました)約30年ぶりくらいに同じ楽屋を使うことができました!!昔の写真と同じポーズをしてみました!w

また、日生劇場の客席でホールを眺めていて、思ったことがありました。私たちの先輩は必死に西洋文化を日本に根付かせようと努力してくださったんだなと、そしてその後私たちはどうだろうか?まだ先輩たちが作った波の末端に縋り付いているのではないかと。
偶然10月にリサイタルをさせていただいた東京文化会館も日生劇場も1960年代にできており、本当の西洋音楽が日本に定着してきた初期でした。(その前は日本風の西洋音楽でした、この辺りはまた詳しくw)
日生劇場の客席で勝手に先輩方の背中を感じておりました。私たちは何をすればいいのだろう?そう心の中で思っておりました。

さて、私のお仕事ですが、年内は第九の合唱をするだけとなりました。久しぶりに東京オペラシンガーズに参加します!
皆様良いお年をお迎えください!

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